令和5年第二回定例会 代表質問
台東区議会20期がスタートしてから初めて、令和5年第二回定例会が開会していますが、
6月12日は、代表質問が行われ、台東区議会公明党を代表して、3点にわたり、服部区長に質問いたしました。
<質問要旨>
1.窓口での区民の満足度向上の取り組みについて
コロナ禍を経験し、近年、各自治体で、窓口業務の煩雑化に対応するDX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として「書かない窓口」が進んでいます。
日頃から、区民の皆様が各地区センター含め、区役所に様々な相談・手続きに来庁されますが、私も、特に、子育て中の保護者や高齢の方、障害のある方など、ご案内し付き添うことがあります。
その中で、相談・手続きは複数の窓口にわたり、煩雑化し、かかる時間も長時間になり区民の負担は増大していると強く実感しています。
区民の満足度を向上させるため、窓口のワンストップ化などが必要であると考えます。
私は、区民の皆さんが、区役所窓口において少しでも敷居の高さを感じないように、どこまでも「区民の目線」に立つ区民サービスを心掛けて下さる台東区であっていただきたいと切に願うものであります。
そこで、ワンストップサービス化など、区民の皆様の利便性を高め、区民の負担を軽減するための取り組みを早急に進めるべきと考えます。区長のご所見をお伺いいたします。
2.今後の住宅施策について
昨今の核家族化と長寿化により、高齢者の住宅問題が大きくなり、一方、物価高騰の煽りを受け、子育て世帯などの居住の安定確保が難しく、居住継続も課題になっています。
また、築50年を超えるマンションの経年化や管理不全の問題、社会経済状況やライフスタイルの変化、そして新型コロナウイルス感染症の拡大などに伴い、住まい方や働き方が多様化しており、多世代居住やシェアリング、テレワークがしやすい環境を備えた住宅の供給など、時代の変化に合わせた住宅施策が求められています。
私は老若男女問わず、すべての区民がこの台東区に「住み続けたい」「住み続けて良かった」と思っていただけるよう、住宅施策を充実させるべきであると考えます。
そこで、こうした住宅施策における様々な課題に的確に対応していくために、来年度策定する新たな住宅マスタープランに基づいて、住宅施策を展開していく必要があると考えます。区長のご所見を伺います。
3.新たな交通手段について
交通手段を取り巻く状況は、全国各地でも多様化してきており、近年では、台東区内でも見かけられる少人数で利用できるパーソナルモビリティや、電気で走り排気ガスを出さず地球環境にも優しいグリーンスローモビリティなど、新たな交通車両が登場して来ています。また、運行形態としても、決まった時間に決まったルートを運行する形態だけでなく、利用者が自ら予約を入れることで、行きたい時間に、行きたい場所へ送迎をしてくれるデマンド交通など、バスや電車よりきめ細かな交通手段が登場してきており、各地では実証実験などが行われています。
本区においても、例えば谷中地域などの坂道の多い地域や、地域内に「めぐりん」の運行ルートが少ない地域などにおいて、このような新たな交通手段は、高齢者をはじめとした地域住民の移動手段として活用されることが期待されます。
居住地域による不公平がなく、誰もが健康で安心して暮らしていくために、交通環境の整備は、今後ますます求められて参ります。
そこで、少子高齢化が続く中で、多様化する区民ニーズに対応していくためにも、このような新たな交通手段の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
区長のご所見をお伺いいたします。