2月17日、令和4年第1回定例会にあたり、会派を代表し3点にわたり質問させていただきました。
1.超高齢社会における高齢者の住まいについて
2.地域共生社会について
3.今ある大衆文化を守る事と台東区らしい魅力ある街並みの創出について
1.台東区においては、高齢者住宅シルバーピアの充実を図ること、また、サービス付き高齢者向け住宅の供給事業者の誘導を図るなど高齢者住宅施策を掲げています。
しかしながら、高齢化がますます加速し、高齢者を取り巻く社会経済環境が急速に変化する中、在宅介護・在宅医療へ国も、自治体も政策をシフトしなければならず、地域で健やかに自立して生活していけるよう地域包括ケアシステムを確立し、早急に住宅施策等関連する施策を実現、実行する柔軟な対応が必要ではないでしょうか。
高齢者が、住み続けることが困難な住宅が弊害となって孤立し、孤独死などの悲惨な事態を防ぐためにも、また、台東区に住み続けられて本当に良かったと区民の方々が思っていただけるように高齢者住宅の確保について幅広に検討し、早急に、課題を解決、実現させなければならないと考えます。
台東区におけるこれからの将来に向けたスパンの高齢者の住宅施策について、区長のご所見をお伺いいたします。
2.かつて、地域の相互扶助や家族同士の助け合いなど多世代が交流し、経験豊かな高齢者が子育てや仕事に忙しい父母に代わって、子供たちの面倒や教育を担い、また若者が高齢の方々の助けとなるなど人々の生活の様々な場面で見守り、支えあう機能がありました。
しかしながら、社会全体が複雑・多様化し、高齢化が進む一方少子化による人口減少は進み、核家族化とともに、近隣とのつながりが希薄になり、孤立を深めています。
さらに、昔なら寛容で許容できていた、障害の有無や国の違いなどの多様性に対する懐の深さも失われつつあるように感じます。
私は、このような、分断し孤立する人と人の点と点を繋ぐ役割が行政の仕事であると認識しています。
制度や分野といった縦割りや「支え手」「受け手」といった関係を超えて、多様な人々が一人一人主体となってつながり支え合い高め合うことが重要であると考えます。
いまこそ、区民の意識を醸成し、広く知らしめるきっかけづくりなど、今後の本区の地域共生社会実現に向けてどのように進めていかれるのか、区長のご所見をお披瀝ください。
3.今ある大衆文化を守る事と台東区らしい魅力ある街並みの創出について二点伺います。
①台東区上野浅草は落語、漫才、演劇などの大衆文化の中心地であり、台東区のみならず、日本にとっての宝であると思います。今ある大衆文化をどう守り、どう盛り上げていかれるのか。
②上野や浅草駅の観光都市においては、老朽化した建物の建て替えが進んでいくと考えますが、今後、どのように街並みの良さを引き継ぎ、魅力ある台東暮らし景観を創出していかれるのか、区長のご所見をお伺いいたします。