平成27年第4回定例会一般質問



  1. 女性のがん予防対策について
  2. 産前産後のトータルケアについて
  3. 健康マイレージについて
  4. 認知症対策について
  5. シルバー人材センターの活用について

1.女性のがん予防対策について

次の3点について、区長の所見を伺う。

①子宮頸がんの原因としてヒトパピローマウイルス(HPV)の
 感染が明確になっているため、特に20代から30代の女性の
 子宮頸がん検診にHPV検査を併用してはどうか。

②乳がん検診に超音波検査を取り入れることにより、検診の精度
 向上が図られると考えるが、どうか。

③土日の検診実施について、さらなる周知徹底と受診可能な
 場所の拡大を図るべきと考えるが、どうか。

服部区長答弁
 松尾議員のご質問にお答えいたします。
 ご質問の第一は、女性のがん予防対策についてです。

まず、子宮がん検診についてです。国は、HPV検査について、平成26年度から その有用性を評価する研究に取り組んでおり、現時点では検証途中のため、引き続き国の動向を注視して参ります。

次に、乳がん検診についてです。国の「がん検診検討会」の本年9月の報告によると、超音波検査の導入について引き続き検証していく必要があるとされているため、区としては、検討の推移を見守って参ります。

次に、土曜 日曜の検診実施の周知徹底と、受診場所の拡大についてです。区では検診車による乳がん検診を、土曜 日曜を中心に実施しており、子宮頸がん検診についても、土曜受診が可能となっております。今後は、土曜 日曜に受診可能な医療機関を案内に明記するとともに、受診場所の拡大を検討し、受診率向上を図って参ります。

2.産前産後のトータルケアについて

産後うつや虐待などを未然に防ぐため、安心して子供を産み育てる環境の整備を図り、産前産後の切れ目のないサポートを行うことについて

都の補助事業である「ゆりかご・とうきょう事業」などを活用した事業を導入すべきと考えるが、どうか。

服部区長答弁
 ご質問の第二は、産前産後のトータルケアについてです。

安心して出産・子育てを行うためには、妊娠期からの切れ目ない支援が大切です。

区では、「ハローベビー学級」や「乳児家庭全戸訪問」に加え、妊娠届出時のアンケートに基づき、妊婦の見守りや相談を行って参りました。

議員ご指摘の都の「ゆりかご・とうきょう事業」は、保健師の専門職がすべての妊婦に面接し、きめ細かい支援を行うことができる、区市町村に対する補助事業です。区としても、早期にこの事業を導入する体制を整備し、さらに、産科医療機関との連携も深めながら、妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援の拡充を図って参ります。

3.健康マイレージについて

住民の健康増進を応援する新しい仕組みとして、健康に関する目標を達成した場合や健診の受診、健康講座等に参加した場合に、景品と交換できるポイント等を付与する「健康マイレージ事業」が、様々な自治体で実施されている。

そこで、本区においても、「健康マイレージ事業」のような、区民のモチベーションを高める効果のある事業に取り組むべきと考えるが、どうか。

服部区長答弁
 ご質問の第三は、健康マイレージについてです。

区では健康増進の施策として、「健康推進委員制度」を活用し、ウォーキングや 健康体操など区民の自主的な 地域での健康づくり活動を推進しているところです。

健康マイレージ事業は、主体的な健康づくりに取り組む動機づけになるとして、導入している自治体や 企業もございます。本区での導入について、これまで検討をって参りましたが、事業参加者の健康づくりへの実効性など、まだ様々な課題があるため、引き続き調査研究をして参ります。

4.認知症対策について

国の「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」において、「認知症カフェ」は重要な事業と位置付けられている。高齢者の居場所づくりとしても

認知症対策としても重要な「認知症カフェ」に関する本区の取組みについて、区長の所見を伺う。

服部区長答弁
 ご質問の第四は、認知症対策についてです。

区では、「第6期 高齢者保健福祉計画」において、認知症対策を重点施策に位置付けております。これまでも、認知症についての専門医による相談や、家族会支援、地域包括支援センターごとのサロンの実施、様々な相談や交流の事業を実施しております。

区内では、現在1か所の「認知症カフェ」が運営されております。また、平成28年3月に 永寿総合病院が開催する「認知症カフェ」では、区からも認知症コーディネーターが参加し、相談にあたります。

認知症のとその家族を支え、地域の人とも交流できる場として「認知症カフェ」は大変意義があると認識しております。

今後、「認知症カフェ」を積極的に支援し、誰もが地域で自分らしい暮らしを続けられるよう努めて参ります。

5.シルバー人材センターの活用について

元気な高齢者の力を活用するために

小学生の登下校時や学童クラブの帰宅時の見守り等をシルバー人材センターの仕事に加え、センターの登録者や利用者の選択の幅を広げるべきと考えるがどうか、区長の所見を伺う。

服部区長答弁
 ご質問の第五は、シルバー人材センターの活用についてです。

元気な高齢者が活躍し、いつまでも健康を維持していただくことは、地域の活性化の観点からも大変重要なことと認識しております。

これまでも、シルバー人材センターでは、幅広い分野での就業に積極的に努めて参りました。

今後も、サービスや議員ご提案の児童の登下校時の見守りなど、様々な仕事の受注拡大を進め、シルバー人材センター会員の就業機会の拡大を図って参ります