【令和7年度決算特別委員会 総括質問】公明党:松尾のぶこ
1. ボランティア清掃制度「大江戸清掃隊」のさらなる活性化について
現状と課題:
20年以上の歴史を持つ「大江戸清掃隊」は、令和7年6月からごみ拾いSNSアプリ「ピリカ」を導入するなど進化を続けています。しかし、参加者の固定化や高齢化が進んでおり、若年層や現役世代の参画という大きな伸び代を残しています。
提案(インセンティブの導入と周知強化):
従来の「無償の奉仕」から一歩進め、現代のライフスタイルに合わせた「自発的かつ楽しく継続できる仕組み」へのアップデートを提案しました。他自治体では、民間アプリを活用したポイント還元(Amazonギフトカード等への交換)や、ゲーム感覚でゴミ拾いを行うイベント(地域特産品や商品券の贈呈)で実績を上げています。本区でも魅力的な商店街と連携した「インセンティブ(特典)付与の仕組み」の導入や、日々黙々と清掃活動をされている個人の方々をも讃え合うため、「広報たいとう」等での定期的な活動紹介コーナーの設置を求めました。
区長答弁:
商店街等と連携したインセンティブ付与は、実績確認などの課題があるが他自治体の事例収集・研究に努めます。また、活動紹介については、区公式ホームページの更新頻度向上や公式SNS等での発信強化により一層の浸透を図ってまいります。
2. 日常生活を支える「まちなかベンチ」の設置促進について
現状と課題:
私が求めているベンチは、観光客の滞在空間ではなく、高齢者をはじめとする区民が買い物や散歩、通院などの日常生活の中で「少し疲れたから、ここで休もう」と気軽に座れる場所です。これは健康づくりやフレイル予防、社会参加の支援に直結します。他区(豊島区、世田谷区、杉並区など)や隣の荒川区でも、移動支援やユニバーサルデザインの観点から積極的な指針策定や民有地への設置補助などが行われています。本区は道路が狭い等の制約はありますが、「置けない場所がある」ことと「置ける場所を探さない」ことは別です。各施設管理者が「ここなら一つ置ける」場所を少しずつ探していく連携が必要です。
区長答弁:
歩道幅員などの制約はありますが、設置場所や方法を工夫し、区道での設置可能場所を調査・検討します。商店街では「ほこみち制度」の活用も視野に入れ連携を図るほか、公園・区有施設の改修機会の活用、建築計画協議を通じた民有地への設置働きかけなど、手法を効果的に組み合わせて環境整備を着実に進めます。
3. 猛暑における小学生の安全な「夏の居場所づくり」について
現状と課題:
近年は夏の厳しい暑さが続き、熱中症のリスクから屋外での活動が制限されています。夏休み期間中に子どもたちが安全・安心に過ごし、友達と交流や運動ができる屋内の居場所を確保することがこれまで以上に重要です。
提案(区民館など身近な区有施設の有効活用):
児童館や放課後子供教室の既存の取り組みに加え、地域に身近な区有施設の活用を提案しました。本年11月から台東一丁目・上野・金杉・浅草橋・雷門の5つの区民館に設置される「軽運動コーナー」などを夏休み期間中の子どもの居場所として活用することや、児童館の指定管理者等の専門知識を活かした夏休み限定プログラムの活動場所として有効活用することを求めました。
区長答弁:
まずは区民館の軽運動コーナーについて、児童館の指定管理者や放課後子供教室の運営事業者と活用に向けた検討を進めます。その他の区有施設については、本来の利用目的との整合や安全管理体制の構築などの課題を含め、今後の施設活用の可否や運営方法を検討してまいります。